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ねんきんにうす2008年11月11日

2008年11月11日  日本経済新聞

【年金 予想利回り引き上げ】5面

厚生労働省、来年見直しで調整 現行3.2%

厚生労働省は5年ごとに見直す、厚生・国民年金の予想運用利回りを、来年から現在想定している名目3.2%より高い水準とする方向で調整。

技術革新の進展などで長期的に日本経済の生産性が高まり、年金運用にも好影響を与えると見ているようです。

金融混乱の影響は充分に織り込んでいなく、予想利回りを長期間にわたって下回れば給付水準の維持が難しくなる可能性があります。

現行の年金制度は厚生・国民年金の保険料を上限まで段階的に引き上げる一方で、給付水準は自動的に抑え、現役世代の平均手取り収入に対する年金額の割合は将来も50%を下回らないと約束し「百年安心」をうたっています。

この前提として、3.2%の利回りです。現在の年金積立金管理運用独立行政法人が市場運用しているのは、約150兆円のうち約90兆円で、03-07年は平均利回り5%台後半でしたが、07年度は世界的株安が直撃し、運用損失が過去最大の5兆8,000億円に膨らんでいます。

高い利回りを財政検証すれば、計算上は将来の給付水準を確保しやすい、一方で長期的に利回り予想を下回ると「給付水準50%以上」の達成は難しくなります。

 

【年金特別便171万通届かず】5面

社会保険庁が年金記録漏れを注意喚起するためにすべての受給者と加入者約1億人に送付した「ねんきん特別便」のうち、約171万通が住所間違いなどで本人の手元に届いていないことが分かりました。

届いていない方は、社保庁のホームページなどで社保庁事務所窓口へ相談してください。